みそのひみつ

体に負担かけずタンパク質吸収

日々の食生活に取り入れよう

 みそは炭水化物、タンパク質、脂質という3大栄養素をバランスよく持ち合わせています。特にタンパク質の構成物質であるアミノ酸が豊富な点が、栄養価が高いといわれる理由です。体内で合成できない必須アミノ酸を全て含んでいます。

 麹の力でタンパク質がすでにペプチドやアミノ酸まで分解されていることが、みその特徴です。このため、体に負担をかけずに吸収することができます。具を変えることでさまざまなバリエーションを楽しめて、健康づくりにも役立つみそ汁を日々の食生活に、ぜひ取り入れましょう。

 

朝、飲むのがお勧め体内時計をリセット

 みそ汁は朝、飲むのが特にお勧め。体が温まり代謝を上げることができるとともに、タンパク質も補給でき、体内時計のリセットに役立ちます。睡眠時に失った水分も補えます。

胃腸が不調のときタマネギでみぞれ風に

 胃や腸の調子がよくないときは、みそ汁の具に脂や繊維質が多いものは避けましょう。タマネギのみじん切りを入れ、みぞれ風にすると、消化によく甘みもあって、とてもおいしいです。

夏場や運動後も発汗の塩分補給に

 みそ汁は、栄養とともに塩分も補給できます。このため、汗をかきやすくなるこれからの暑い夏場や運動した後の食事の際には、みそ汁を意識して飲むようにするといいですね。

塩分気になる人カリウム多い具を

 みそ汁の塩分が気になる人は、食塩(ナトリウム)の排出に効果があるカリウムの多い海藻類や緑黄色野菜などを具にしましょう。減塩みその使用や、だしを多めにとるのもお勧め。

風邪ひいたときミョウガやショウガで

 風邪をひいたときに飲むみそ汁には、ミョウガやショウガを少し加えてみましょう。カボチャやイモ類で甘みを出すと、一層おいしく、体を温めるみそ汁になります。

 みそは保存期間が長くなるにつれて着色が進みます。これはアミノカルボニル反応と呼ばれ、糖とアミノ酸が反応して褐色物質が生成されるためです。減塩や麹歩合が高い商品、また夏場は反応が早くなるため、着色が進みやすくなります。食べられなくなるわけではありませんが、風味が変化します。そのため、冷凍保存をお勧めします。みそは塩分が通常12%程度含まれていますので、冷凍庫に入れておくと硬くはなりますが、凍結はしません。市販品をそのまま冷凍するとカップなどが変形する可能性もありますから、別の容器に移し替えて冷凍するのが望ましいです。