日本で楽しむフィンランド

映画で知るフィンランド

 フィンランドの生活、街並み、世界感を味わうには映画もおすすめです。舞台となる都会にも小さな村にも、心惹かれる景色と人々の暮らしぶりが見て取れ、織りなす人間模様が人生の奥深さを教えてくれます。

『ラスト・ディール 美術商と名前を失くした肖像』

 監督は名匠クラウス・ハロ。絵画に魅せられた老人がたどりつく“本当の価値”を描く感動作です。舞台となるヘルシンキの街並み、アテネウム美術館、老舗カフェなど、人々の暮らしが垣間見られるのも魅力です。

2018年製作
DVD発売中/ 4,180 円(税込み)
販売元:アルバトロス/ (c)Mamocita2018

『世界で一番しあわせな食堂』

 フィンランド北部・ラップランド地方の小さな村を舞台に、中国人親子と村人たちとの心温まる交流を描いたハートフル・ストーリー。名匠ミカ・カウリスマキ監督が描くのは異文化との出会いと喜び、受け入れようと努力する人々の姿です。料理の数々を見ているだけでもおなかがすくこと間違いなし。

2019年製作
DVD発売中/ 4,180 円(税込み)
発売・販売元:ギャガ/ (c)Marianna Films

『オンネリとアンネリのおうち』

 フィンランドで愛され続けるマリヤッタ・クレンニエミの児童文学を原作とする、2 人の女の子の物語。フィンランドのインテリア、食器、小物、おそろいの洋服、何から何までオシャレでキュートな世界! 監督はサーラ・カンテル。

2014年製作
DVD発売中/4,180円(税込み)
発売元:アット エンタテインメント
販売元:TCエンタテインメント
(c)Zodiak Finland Oy 2014. All rights reserved.

オーロラの神秘

 フィンランドの先住民族サーミの伝説では、北極圏を走るキツネのしっぽが雪原に触れて火花が巻き上がり、夜空に現れたものがオーロラなんだとか。なかなか現地に行けない今、映像や写真でその美しさに触れることができます。

映像で乱舞するオーロラを体感

 国立極地研究所 南極・北極科学館(入館無料)の「TACHIHIオーロラシアター」では、直径4mの全天ドームスクリーンに南極や北極圏で観測したオーロラ映像を上映。全天をダイナミックに乱舞するオーロラの不思議さが体感できます。

写真/国立極地研究所 提供

国立極地研究所 南極・北極科学館

東京都立川市緑町10-3 要予約(詳細は公式サイト参照)
https://www.nipr.ac.jp/science-museum/

田中雅美氏の絶景オーロラ写真集

『極光の彼方 リアルタイム・オーロラ DVD付き』

 最初にフィンランドで見て感動したのを機にオーロラを20年以上撮り続けてきた写真家、田中雅美氏がカナダで1年を通して撮影した、集大成ともいえる写真集。リアルタイム動画を収録したDVD付き。

田中雅美 著
廣済堂出版 2,860円(税込み)

星空写真家KAGAYA氏の天空写真集

『天空への願い』

 夜明けのオーロラのほか、天の川をゆく流星、月虹
など、「その先に幸いがありますように」と願わずに
はいられない、贈り物のような一瞬の奇跡が写し取
られています。

AGAYA 著
河出書房新社 2,145円(税込み)