人生幸せ計画② 「人生年表」で未来を俯瞰

 前回、お金は計画的に振り分けることが大事だとお話ししました。それは生涯続けていく必要がありますが、人生とそれに伴う出費は決して平らではありません。あるタイミングで急に大きなお金が必要になったとき、準備不足だと慌てることになります。多くの人がその可能性に気づいているのに「何となく備えている」だけではないでしょうか? そこで、自分と家族にこれから何が起きるのかを可視化するため、全員分を並列に「人生年表」(例参照)を書くことをおすすめします。

 注意点は、同居別居にかかわらず夫婦双方の両親も加えること、手で書くことです(手書きは、より脳が働きます)。この段階では金額を書く必要はありません。親の介護には親のお金を使うべきですが、準備ができていないと自分が立て替えなければいけなくなったり、場合によっては介護離職することもないとはいえません。そうなると予定していた貯金計画も水の泡。人生年表は、そうした事態を読み込んでおくためのもの。「こういうときにこういうことが起きそうだ」と頭の中で考え、自分たちの人生に覚悟をすること、それが大事です。

監修
安田まゆみ

「元気が出るお金の相談所」所長

https://www.my-fp.net/

家計、老後や離婚のお金、相続対策など、相談者に寄り添いながら解決に導くマネーセラピスト。