お金を循環させましょう

 前回お話しした「お金を循環させる」とはどういうことでしょうか。ひとつは国や自治体が行う所得の再分配です。国民から税金として集めたお金を、両親のいない子供たちや病気などで働けない人、何らかの理由で所得の少ない人に分配しています。これについてはさまざまな意見や問題点もあるでしょうが、物々交換の世の中ではないので、個人的にはよい方法だと思っています。そして働ける人は自分のためのみならず、世の中のためにしっかり働き、働いて得たお金は生活や趣味、生きがいなどに使う以外は、ため込むのではなく、出稼ぎさせ、殖ふやすことに取り組んでいきましょう。

 「お金は殖えないよ」とか「殖えるなんて怪しい」と小耳に挟みますが、お金は殖やすことができるんです。1990 年の郵便貯金の定額貯金金利は6.08% で、100 万円を10 年間複利で運用し180.4万円になりました。80 万円以上の利益で20 万円近い税金を払った記憶があります。しっかり殖えているではありませんか!

 反対に、今の日本の都市銀行のスーパー定期の金利は0.002%。この金利と前述の6.08%を比較すると、なんと3040分の1 !

 確かにスーパー低金利ですね(笑)。お金をそんなところに寝かせておいてよいのでしょうか。詳しくは次号からお話しします。

監修
芳川幸子

(株)ウィンカム代表

https://wincome.jp

「お金を働かせて増やす方法」を惜しみなく伝授、人生の可能性を広げるお手伝いをする資産形成コンサルタント・ファイナンシャルプランナー。