手元に残すお金と循環させるお金

 前回、「お金を循環させよう」とお伝えしました。「ようやく100 万円たまったからこれを」と思われたかもしれませんが、それはちょっと時期尚早です。では、いくらたまったら始めればよいかというと、事故や病気など思いがけない状況に遭遇した場合に備え、実際の生活費の3カ月分をすぐ現金化できる普通預金口座に入れておきます。20 万円の生活費の人は60 万円程度です。それ以上の資金があるなら、あるいは運用に向けてまとまったお金をためたいなら積み立てを始めましょう。そして(生活費3カ月分以外の貯金が)100 万円の単位になったら、お金の循環に踏み出すときです。

 私がお客様に紹介しているのは元本(運用資金)が減らないものが多いので金利は3%程度ですが、まずはそこから始めましょう。同程度の金利なら他にもいろいろあるので探してみるのもよいでしょう。お金を殖やすことに慣れたら、さらに次の段階が待っています。ただし、ひとつ気をつけていただきたいことがあります。人生の最大のリスクは【無知】です。お金を持って金融機関には行かないでくださいね。知識のない人がカモになることは間違いありませんから。私のような独立したファイナンシャルプランナーに相談してください。

監修
芳川幸子

(株)ウィンカム代表

https://wincome.jp

「お金を働かせて増やす方法」を惜しみなく伝授、人生の可能性を広げるお手伝いをする資産形成コンサルタント・ファイナンシャルプランナー。