【東洋医学の知恵をくらしに】眼精疲労のセルフケア

目の下、後頭部のツボを刺激する

 8月も半ば、体だけでなく目の疲れも感じていませんか?それは、連日厳しい日差しを浴びたり、強い冷房の効いた部屋で過ごしたりしていたからかもしれません。強い紫外線やエアコンによる乾燥は、眼精疲労やドライアイなどを招く基だからです。疲れ目のケアには蒸しタオルで目を温める、目薬をさすほか、ツボ押しも有効です。今回も逸見愛先生に解説していただきました。

「承泣(しょうきゅう)」「四白(しはく)」(目の下のツボ/左右1穴)を押す

承泣、四白は眼精疲労に効果的なツボ。顔のむくみや疲れ顔の改善にも役立ちます。

①承泣は目の下にある骨の際、四白はそこから指幅1本分下、それぞれ瞳孔の真下にあります。

②左右のツボに人さし指をあて、3 秒かけて押し5 秒キープ、3秒かけてゆっくり指を離す、を3 ~ 5回繰り返します。左右同時、また承泣と四白を2本の指を使って同時に押してもOK。

③約50℃の湯に2秒ほど浸した金属製スプーンの凸面をあて、ツボを温めるのもおすすめ。

「風池(ふうち)」(首のツボ/左右1穴)を押す

風池は眼精疲労、充血、目のかすみなど、目の諸症状に効果的なツボ。頭痛、目まい、耳鳴り、風邪のひきはじめのケアにも役立ちます。

①風池は首の後ろの髪の生え際、僧帽筋(うなじの筋肉)のすぐ外側の凹みにあります。

②少し頭を下げた状態で左右のツボに両手の親指をあて、3秒かけて押し5 秒キープ、3 秒かけてゆっくり指を離す、を3 ~ 5回繰り返します。

③写真のように両手の指を伸ばして交差させ、親指で押してもよいでしょう。

【ポイント】

 目の周りは皮膚が薄いので、押しすぎや、スプーンで温める際のやけどに注意してください。力加減がわからない方はツボに指先を軽くあてるだけでOK。目を閉じ、そのまま30 秒ほど目を休ませましょう。

【健康メモ】

柑橘系や酢など酸味のある食材の摂取、紫外線から目を守る対策も

 目が疲れている状態を、東洋医学では「五臓」のひとつである「肝」が弱っているサインだと考えます。肝機能が低下すると血液の循環が悪くなり、目に血液が十分に行き渡らなくなって疲れ目やかすみ目、ドライアイなどの症状が現れます。セルフケアにはツボ押しのほか、柑橘類や酢など酸味のある食材の摂取も、肝を癒やす働きが期待できるのでおすすめです。

 また、紫外線は活性酸素を多量に発生させ、白内障を進行させる要因としても知られています。帽子や日傘、UVカット機能のあるサングラスなど、外側から目を守る対策も意識することが大切です。

逸見 愛

へんみ・あい

鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師。中野区で主宰する女性限定鍼灸サロンで、「体の内側から健康に美しく」をモットーに美容鍼灸を提供。自宅でできるツボ押しやお灸など、セルフケアの普及に努めている。


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