暮らしの防災チェック

少しの工夫が命を守る おうちの防災見直しチェック

 家の中の安全対策は、「もしも」の時に家族の命を守ります。お風呂、トイレ、寝室、子供部屋などは特に無防備になりやすい場所。とっさの際に逃げられなくても、危険を最小限に食い止めるための工夫が大切です。

① お風呂

 入浴中でも慌てずすぐに避難できるように、日頃から着替えやスリッパなどを手の届く場所に置いておきましょう。アロマグッズやキャンドルなどのリラックスグッズは落ちても割れない素材を選んで。鏡には飛散防止フィルムを貼っておくと安全です。

② トイレ

 災害時にはトイレに行けないかもしれません。できるときに用を足しておく習慣を。防災リュックに携帯用トイレや成人用おむつを入れておくと安心です。トイレ内には、トイレットペーパーや生理用品など多めにストックしておきましょう。

③ 寝室

 枕元や手の届く場所に眼鏡や携帯電話、抱っこひも、懐中電灯を。スリッパやスニーカーなどを準備しておくと、散乱したものや割れたガラスから素足を守ることができます。ベッドや布団はできるだけ窓から離します。できない場合は、窓ガラスに飛散防止フィルムを。

洗面台からものが落ちてこないように、整理整頓の習慣を。収納スペースにはタオルなどの他に、下着や簡単な着替え、衛生用品を入れておくと安心です。

寝室の家具は低めが安心。ドアを塞がず寝ている場所に倒れてこない配置を考えましょう。絵画などの額は、頭部に落ちてこない位置に飾るか床置きに。

自分と家族を守る家具の置き方
  • タンス:床側をストッパーなどで固定し、天井はポール式器具で固定。上下分かれるものは連結しておく。
  • 食器棚:L字型金具やワイヤーで壁に固定。開き戸は開かないように留め具をつける。
  • 本棚:L字型金具やワイヤーで壁に固定。重い本は下の段に。紐やベルトなどで本が飛び出さないようにしておく。
  • テレビ:粘着マットを敷いて転倒防止。
  • 冷蔵庫:裏側をワイヤーなどで壁に固定。

 阪神・淡路大震災や新潟県中越地震などでは、倒れてきた家具の下敷きになり、多くの方が亡くなったり大けがを負いました。地震が起きたら家具は倒れるものと考えた安全対策が大切です。
 寝室や子供部屋には家具はできるだけ置かないようにし、置く場合は転倒対策をとりましょう。また、家具が倒れて出入り口を塞がないような配置が重要です。
 家具は壁や天井に固定して転倒防止を。重いものを下に収納することで倒れにくくすることができます。 台所はいつも整理整頓を心がけて。刃物や食器は落ちて割れることで凶器になってしまいます。刃物は低い場所に片付けて、食器は倒れないように重ね方に工夫を