湧水・植物が織り成す自然豊かな崖線へ
おしゃれなショッピング街・二子玉川ですが、少し足を延ばせば国分寺崖線(こくぶんじがいせん)沿いに緑豊かなエリアが広がっています。坂道を上って、さぁ歩きましょう。
12の神々をまつる瀬田玉川神社は、鎮守の森に囲まれたすがすがしい空間。
- 瀬田玉川神社
東京都世田谷区瀬田4-11-31 - 旧小坂家住宅
東京都世田谷区瀬田4-41-21 瀬田四丁目旧小坂緑地内 - 岡本公園民家園
東京都世田谷区岡本2-19-1
国分寺崖線とは、古代、多摩川が武蔵野台地を削ってできた「崖の連なり」のこと。周辺は樹木が茂り湧水も多いことから、人には親水空間として、小動物には生活空間として貴重な自然地です。延長約30㎞にわたる国分寺崖線の中から、今回は世田谷区瀬田.岡本を歩きます。
手前は寝室、奥はサンルーム。建物の南面には全て大きな窓があり、庭園が眺められる旧小坂家住宅。
二子玉川駅から西側の大山道に出て北へ進み、丸子川を越えると上り坂がスタート。まもなく左手に瀬田玉川神社の参道(急階段)が現れます。古来、聖地は高台にあり階段がつきものですが、つらい方は坂道を上って迂回も可能です。参拝を終えたら閑静な住宅地を歩いて旧小坂家住宅へ。明治後期から昭和初期、崖線上には政財界人の別邸が数多く建てられました。唯一現存する同住宅では、趣向を凝らした内装、調度品も残され、当時をうかがうことができます。その広大な回遊式庭園を通って坂を下りたら、さらに住宅地を進み、石段を上り下りして岡本八幡神社、岡本公園民家園を訪ねます。
江戸中期頃の建築とされる古民家を移築した岡本公園民家園。毎日、囲炉裏に火が焚かれます。
二子玉川駅へは丸子川沿い、または木陰の多い路面電車跡の遊歩道を歩くのもおすすめですが、今回は野川沿いのさんぽ道を選択。緑豊かな空間に癒やされた一日でした。
自然な水辺の環境が保たれた野川沿いは心地よいさんぽ道。
東京富士見坂(岡本3丁目の坂)
国分寺崖線沿いは坂道だらけ。中でも急勾配な岡本3丁目の坂は、昔は馬車が登れなかったとか。空気の澄んだ日には富士山が望める眺望のよさで、ドラマや映画のロケにもよく使われたことから、訪れるファンも少なくない場所。
東京都世田谷区岡本3-33付近
ふたこビール醸造所
さんぽ終わりに立ち寄りたい、クラフトビールを提供するブリューパブ。地元・世田谷産果実を使ったシーズナルビールや安曇野弐七農園のりんごサイダーなどを店内の醸造設備で仕込んでいて、できたてビールやこだわりのコーヒー、おいしいおつまみなどが楽しめます。
東京都世田谷区玉川3-13-7 柳小路南角2F
03-6411-7125
https://futakobeer.com/