「くらしのさんぽ」番外編。-豊川稲荷-

 

東京で“おいなりさん”のいなり寿司といえばここ

 5月号でいなり寿司を特集した際、「いなり寿司を参道やその周辺で売っている稲荷神社は今もあるのか?」と調べたところ、都内ではほとんど見つからず。貴重な存在が港区赤坂の豊川稲荷東京別院でした。

(豊川稲荷東京別院 本殿前)

といっても、ここは神社ではなく曹洞宗のお寺。豊川稲荷の名やおびただしい数の狐の像は、鎮守としておまつりしている「豐川吒枳尼眞天(とよかわだきにしんてん)」 が稲穂をにない、白い狐にまたがっていることに由来しているのだとか。江戸時代、時代劇でおなじみの名奉行、大岡越前守が下屋敷に鎮守としてまつったことが豊川稲荷東京別院の始まり…と聞けば、なんだかちょっと親しみがわいてきます。

 いなり寿司は境内にある茶店3軒のうち、2軒で売られていました。昔ながらの味と評判の「家元屋」さんのいなり寿司を購入。おあげに含まれたたっぷり煮汁と酢飯との相性もよく、ジューシーでおいしいいなり寿司でした。 ちなみに、神社ではありませんが2月には初午祭が行われます。茶屋にはお供え用のおあげも売られていましたよ。

(境内「家元屋」)

(中でも食べられますが、お持ち帰りもできます)
(お供え用)

豊川稲荷東京別院ホームページ
http://www.toyokawainari-tokyo.jp/

(編集S)